2019/9/25(水) 患者の行列 

貴方は小さなスキー場にいました。
雪山の頂に立派な屋敷があり、四人家族が住んでいて、
貴方はそこのお爺さんかお婆さんでした。
二人は小さな娘でした。

孫かもしれません。
ロゼッタとロザリーという名の双子で、
赤い頭巾と紫色の頭巾を被っていました。
屋敷を訪ねてきた若者も貴方でした。

大きな扉を開けると居間で、暖炉があり、
二つのロッキングチェアーには双子が座って、眠っていました。

暖かくて心地好い部屋でした。
次に扉を開けると、玄関でした。
酷く冷たく、カビ臭く、暗い部屋で、
床に足を付けることが恐ろしかったです。
床を突き抜けてナイフが現れる為です。
時々鮫のようなものも現れました。
歩き回ると、洞窟のような場所に出ました。
所々フェンスや立入禁止のテープなど、人工物がありました。

その中に人の行列がありました。
それを遠くから眺めていると、一人の幼稚園児くらいの子供を見つけました。
男女どちらとも取れそうな顔でした。先日会った子でした。
暗い洞窟で、病院の白いベッドはとても目立ちました。
子供が腰掛け、何回も自分の腕に小さな針を刺します。
ですが、上手くいかないようです。
斜めに浅く刺そうとしており、
傍らに点滴のパックや管がかかっていました。
子供は貴方と顔が似ていました。
上の右の前歯がありません。
突然、経口腸管洗浄剤の、大変不味い味を感じました。
すると子供が『管に空気が入った』と騒ぎ、
行列に対し鋸を振り回し始めたので、貴方は逃げました。
屋敷の中は薄暗くも大変立派で、
じっくりと見て回りたかったものの、
数々の危険を知っていたのでやめました。
屋敷から出ると(誰か分かりませんが)家族が迎えました。
貴方の手にはロケットペンダントがあり、
家族の写真がありました。
双子がロッキングチェアーに腰掛け、
傍に夫婦が立っている美しい家族写真です。
しかし (ロゼッタかロザリーか忘れましたが)
娘の片割れは黒く塗り潰されていました。
貴方は顔を両手で覆って、膝をついて言いました。
『ああ(ロゼッタかロザリーのどちらか)が、あの中にまだ』
目の前には双子が立っており、
彼女らはその意味に気付いていたようでしたが、
もう屋敷に入る勇気はありませんでした。

 

一.繰り返し登場するモチーフ・象徴

1. 屋敷

  • 「立派」「暖炉」「ロッキングチェア」など、外界から切り離された温かな家庭的空間として描かれつつ、内部には「冷たい玄関」「ナイフの床」「サメ」「立入禁止」などの危険な構造が組み込まれており、安心と不安が共存する

  • 「扉ごとに違う空間が出現する」構造は、多層的な自己や記憶領域を暗示。

2. 双子(ロゼッタとロザリー)

  • 赤と紫の頭巾=象徴的色彩。赤:生命、情動、紫:精神性、傷。

  • 双子=二重性・鏡像・補完的自己の象徴であり、うち片方が「塗り潰されている」ことから、失われた半身、あるいは排除された自我の一部と考えられる。

3. 子供/患者

  • 「自分の腕に針を刺す」「管」「味覚の再現」「鋸を振り回す」などの描写から、病的自己・痛みを引き受ける存在・癒されない子供の象徴。

  • 性別不明で「貴方と似ている」=自己のインナーチャイルド、あるいは「抑圧された感情を代弁する存在」。

4. ロケットペンダント

  • 家族の写真=記憶・絆・証明の象徴。

  • 片方の娘が塗り潰されている=喪失・拒絶・罪悪感の表現。


二.主なテーマ

1. 家族の象徴を用いた、心的外傷の追憶と封印

  • ロゼッタ/ロザリーのうち一人が「塗り潰され」「まだあの中にいる」というセリフは、取り残された存在=過去に置き去りにした痛みや記憶を指している。

  • 夢の語り手(=貴方)は老年化しており、「祖父母としての貴方」「若者として訪ねる貴方」「子供としての貴方」が同居しているため、多重視点から記憶を回顧し、自己を構成し直そうとする構造が見てとれる。

2. 傷と癒しの矛盾

  • 針を刺すが上手くいかず、管に空気が入る。「治そうとする行為が自傷へと変わっていく」点は、癒しへの衝動と破壊衝動の同居を象徴。

  • 経口腸管洗浄剤の味の感覚の再現は、現実の記憶(身体的苦痛)との接続を強く示している。


三.心理的変遷と兆し

  • 前半:温かな屋敷で眠る双子=安定した関係性・幸せな記憶

  • 中盤:玄関から洞窟、針と鋸=内部に隠された危険・破壊衝動・痛みの顕在化

  • 終盤:「あの中にまだ…」という言葉と写真の黒塗りは、抑圧された記憶の回帰とそれを直視できない自己


表面の穏やかさ(屋敷) 

内部の恐怖と混乱(玄関・洞窟)

喪失の再認識(ロケット・家族写真)
という三段構成となっている。


四.精神的傾向

  • 心の深層に沈んだ過去の傷と、それを巡る罪悪感・責任感・不安の根強さが顕著。

  • 同時に、それを明瞭に観察し記述する力がある為、自己分析や記憶の統合に向かうエネルギーも見える。

  • 鋸を振るう子供のように、「傷ついてきた側」が時に破壊的行動へ転じる衝動も描かれており、これは抑圧された怒りや絶望感の反映と解釈可能。


五.まとめ

「穏やかで理想的な家族の記憶」と「その裏にある喪失・恐怖・破壊のイメージ」**を一つの屋敷の中に並置する構造。「ロケットの写真の黒塗り」と「まだあの中にいる」という言葉から

  • 過去に自らが見捨てた、助けられなかった、あるいは切り離した何か(誰か)

  • それを今なお心のどこかで「取り戻したい」と思っている未解決の想い

が中心モチーフとして存在していると読み取れる。

また「三重の貴方(老年・青年・子供)」の視点構造から、これは自己の人生史全体を象徴的に振り返る夢であり、自己の分裂と統合に向かう過程の一部と捉えられる。


六.前日との対比

  • 22日は「蓮を育てる」「助ける」という回復のプロセスが中心。

  • 25日は「癒せなかった子供」「失った家族」「屋敷に取り残された者」など、救えなかった存在の追憶と悔恨が浮き彫りになっている。

 希望よりも「喪失と直視の困難」が前景化している点で、心理的には再び深い層に沈んでいくような動きが見られる。

2019/9/22 PM1:55 蓮 

空から心臓の鼓動が聞こえて、大変うるさかったです。
とてもお腹が空きました。

貴方は、いつも利用する、駅のホームに立っていますが、行き先は反対側です。
貴方に、見知らぬ男性が話し掛けて来ました。
顔は日本人でしたが、言葉は片言で、日本語を母語としない人のようでした。
『■■■■■■■■は、こちらですか?』
駅名は八文字でした。聞き覚えの無い駅名です。
貴方はいつも二駅しか乗らない為、その向こう側の駅名を全く知りませんでした。

広い廊下を、ロープウェイで行き来しています。
貴方と、女性と男性が居ました。

女性は見知らぬ人でした。
男性は、幼稚園から中学まで同じだった幼馴染でした。
彼は用があるとのことで、途中で降りました。
ロープウェイはハンドルとアクセルと、ブレーキが付いています。

実際にはハンドルはありません。
体重をかけた方向に曲がります。
ロープウェイと呼んで良いのか怪しいところですが、
貴方はそう認識していました。

貴方は何処かの校舎に居ます。
いつの頃の校舎とも、似ていません。
ずっと掃除の時間です。
この教室だろうか、と貴方は友人らしい人と入りました。
そうすると、女性が居ました。
高校生の頃の、同じ部活だった女の子です。
『久しぶり!』と貴方は声をかけられました。
その時、ぞろぞろと黒い制服を来た少女達が、
先生らしき人に連れられて廊下を通りました。
反射的に貴方達三人は声をかけました。
『制服見せて』

『あれ、似ているけれど違う』
貴方は言いました。
『いや、校章のデザインが同じだ。■■■高校の学生だな?』
確かに彼女らは、貴方達の母校の後輩に当たる者達でした。
三人は手を取り合って喜びました。
全く知らない友人の方は、普通に手を取ってくれました。
もう一人の友人は、少し間が空いたように感じました。
貴方は、誰かと直に触れる事を恐れているようでした。

粉状の種をばらまきます。

辺りは一面浅い水辺のようです。
場所は、何故か母校の中学校の前だと分かるのですが、
建物は何もなく、地平線が見えます。
薄緑色の歩道橋もありました。

空は太陽が無いのに明るくて、薄いピンク色でした。
雲はありませんでした。
粉状の種を蒔くと、小さなの葉のようなものが生えます。
最初に撒いたものは、水中へどんどん根を延ばし、
次に蒔いたものは、空へどんどん茎を延ばしました。
どちらも、一つにつき一本だけでした。

『良かった、これで、助かります』

おかっぱの髪型をした少年が、
礼儀正しい性格がハッキリ表れる声で言いました。

 

一.繰り返し登場するモチーフ・象徴

1. 駅・ホーム

  • 「行き先は反対側」「知らない駅名」「たった二駅しか乗らない」などから、現実での行動範囲の制限、自分の世界の狭さや不安を象徴している可能性。

  • 反対側のホーム=未知の世界、拡張されていない可能性。

2. 片言の日本語の男性

  • 異国性・異質さ=理解不能な他者や無意識からのメッセージ。

  • 「■■■■■■■■」と夢の中でも駅名が読み取れないのは、「未知の領域に踏み込めない自分」を示唆。

3. ロープウェイ

  • 通常の交通手段ではなく、浮遊感のある移動方法=現実離れした視点、精神的・夢的な移動。

  • 「ブレーキ・アクセル・体重による操作」は、コントロールが効いているようで曖昧な意識状態を象徴。

4. 掃除の続く校舎

  • 過去の記憶や心理的空間の整理。掃除が「ずっと続く」という点は、心の中で完了していない作業があることを表している。

  • 教室への「ここかな?」という不確かな入室も、「自分が属していた空間への再接続」の曖昧さを表す。

5. 蓮・粉状の種・水辺

  • 非常に象徴的。

    • 水辺:無意識の領域。

    • 粉状の種:新たな可能性、生命、変化の源。

    • :仏教的再生、浄化、超越。水から空へという成長ベクトルは、自己の再生と上昇を暗示。

  • 地面がない・地平線が見える空間も、「根拠の喪失」と「無限の可能性」が同居。


二.主なテーマ

  1. 他者との接触・距離感

    • 幼馴染との再会や部活仲間との交流、制服の後輩との接触など、過去と他者との接続を試みている。

    • しかし「手を取ることへの間」は、対人恐怖や心的外傷からくる防衛反応の表れ。

  2. 過去の自己との再会と再生

    • 制服、部活、校舎、友人といった要素が、「かつての自分」にまつわる記憶を引き出す。

    • 最後に登場する少年が「助かります」と述べる点は、こうした夢の一連の行為が意味を持ち、実を結んだという示唆。

  3. 変容と成長

    • 蓮の成長方向が「水中」と「空」の2方向で描かれている点は、現実と精神の両面での発達・変容を表す。

    • 一つの種から一本だけしか育たない=選択された、希少な可能性。


三.心理的変遷と兆し

  • 冒頭では空腹や雑音(心臓の鼓動)による身体的な不快感・不安定さが描かれている。

  • そこから段階的に、知覚が「夢的」になり、思考も「過去と現在をつなぐ」ような方向に向かっていく。

  • 最終的には種を蒔き、芽吹かせ、「助かる」という到達点に至る。

  • これは自己救済のプロセスを象徴的に描いたものと解釈できる。


四.精神的傾向

  • 過去に根ざしながらも未来を志向する傾向が見られる。

  • 他者との接触に恐れがありながらも、試みようとする勇気が垣間見える。

  • 夢の中の行動には、「傷ついた他者(あるいは自己)を救おうとする意志」が強く現れている。


五.まとめ

「記憶の整理」と「内的癒し」の象徴が複合的に組み合わさった構造。
「知らない駅」「曖昧な校舎」「粉状の種」「蓮の葉」などの象徴は、どれも「知覚されなかった自分の部分」や「眠っていた可能性」を明るみに出そうとする意図が感じられる。

夢の終盤、少年の「助かります」という言葉は、夢の中の一連の行動が報われ、意味を持ったことを告げており、非常に象徴的な希望の表現。無意識からの肯定的なフィードバックと受け取れる可能性がある。


六.前日との対比

  • 21日の夢は「命令」「戦い」「死なないこと」が中心にあり、ある種の緊張や強制が伴う。

  • 22日の夢は、そうした義務感よりも「癒し」「育てること」「助けること」が前面に出ており、心理的プロセスの進行(緊張→緩和)が読み取れる。

2019/9/21(土) 午後二時三十分 小さい頃の貴方 

貴方は、小さい子供と話していました。

背丈を合わせるようにして屈んでいました。

男の子か女の子か区別は付きませんでした。

オレンジ色の薄い素材のジャンパーを着て、

肩に付かないほどの髪で、

丸い髪型が印象的でした。

膨れた頬が健康的な紅色で、

黒い瞳が大きく、二重でした。

向かって右側の、上の前歯が一本、ありませんでした。

生え代わりだと思われます。

年齢を聞くと『ぽっぽ』と言いました。

貴方は『ぽっぽ』と復唱して、

『はとぽっぽ?』

と聞き返しました。

子供は『はとぽっぽ』と返します。

貴方はこのことから、十二支を用いた時計を思い出し、

『はとぽっぽ』『鳥』『酉』『暮れ六つ』『六歳』と導きます。

子供と貴方がいる場所は、盆地のように窪んだ場所でした。

一面芝生の丸い広場でした。

淵は高く、桜が満開でした。

 

珍しく、天気は印象にありません。

夜ではありませんでした。

正しくは、時間は無い場所のようでした。

ずっと同じ明るさと色だと思われます。

 

『来春から小学校へ上がります』と子供は答えました。

何故か、電話の着信音のような声だと思いました。

先程から、どうもこの子を子供だと思えない、と貴方は思っています。

 

このように答えた所で、その理由が分かりました。

常に眉間に皺が寄っています。

子供らしくない口調でした。

全体的に愛しい姿だった為、余計に違和感を覚えました。

 

どんな会話をしていたのか、

桜が風で擦れる音で聞き取りつらかったのですが、

大まかにはこんな内容でした。

『今日は、ナイフで戦ってください』

『昨日は怖い夢でした』

『怖い夢は嫌です』

『夢なら何でも出来ます』

『どんな敵が来ても、殺して下さい』

殺して下さい、だけハッキリ聴こえました。

「貴方は、○○のヒーローです』

○○は一人称を表す言葉のようですが、

そこだけ日本語ではありませんでした。

『守って下さい。

 貴方は何があっても死にません。

 でも○○は死んでしまいます』

 

同様に○○は一人称だと思われます。

 

『ここは夢です。

 それが分かれば、貴方は集められます』

 

一体何を集めるのかは分かりませんでした。

『見た夢が思い出せない』と貴方は嘆いていました。

しかし、広い体育館のような場所の中心で、

ベッドを置いて、知らない人が近くに立って、

『じゃあまた寝れば良いじゃん』と、言いました。

 

また逃げていました。

今日は隠れるように歩き回っています。

何処かの校舎のようでした。

やけに、緑が多いです。

皆、植物に覆われました。

貴方は、音楽室に来ていました。

二度と仲良くすることは出来ない人から、逃げていました。

追いかけられているわけではありませんでした。

貴方は、姿を見ては怯えたように逃げました。

 

【9月21日(土)夢の分析】

◆主なモチーフと象徴

  1. 「ぽっぽ」と名乗る子供

    • 幼少期の貴方を思わせる存在。性別の曖昧さ、紅潮した頬、二重、前歯の欠損など、現実感と非現実感が混じるディテール

    • 「ぽっぽ」→「はとぽっぽ」→「酉」→「暮れ六つ」→「六歳」と連想を辿るのは、自己理解・時系列的記憶の探求のプロセス。

  2. ナイフで戦うことの要請

    • 「昨日は怖い夢でした」と語るのは、夢の中の自己が夢の内容を認識している=ルシッドドリーム的構造

    • 夢内存在からの「戦って」「殺して」との要求は、外的脅威と向き合い、能動的に対処するよう促されているとも取れる。

    • ○○という日本語でない一人称=別人格や言語化不能な存在の自己が登場している可能性。

  3. 夢の中での記憶障害と再睡眠

    • 「夢を思い出せない」と嘆く描写は、自己の断絶や記憶の断片化、あるいは解離的傾向の投影。

    • 「また寝れば良いじゃん」と言われ、再度夢の中へ=夢の中にさらに夢を重ねる入れ子構造

  4. 音楽室での逃避と過去の人物

    • 「二度と仲良くできない人」から逃げるも、追われているわけではない=加害者ではないが、傷つけられた存在としてその人物が示唆されている可能性。

    • 音楽室という空間の選択も、ユーザーの音楽に関わる過去を反映している。


総合的考察

  • トラウマ的再演とその回避行動(逃げる、隠れる、夢を忘れる、戦わない)

  • 自己の分裂と多重性(性別の転換、小さい頃の貴方、○○という非言語的な一人称)

  • 過去の記憶・家族関係・性に関する痛みの再生

  • 能動性への要求と拒否の葛藤(「殺して」vs「もうやりたくない」)

 9月20日は「父の死」や「怪物からの逃走」という外的脅威に対して、「戦わずに回避する夢」だったのに対し、翌21日は「戦え」と命じられる夢になっている点に連続性がある。この構造は、自己が精神的に防衛するだけではなく、対峙しようとする段階に入っている兆しとも読み取れる。

2019/9/20(金) PM0:30 父 

貴方はまた逃げています。

森林の中、枯れ葉に覆われた道で、サクサクしていました。

一応道でした。

一定間隔に、杭を打つように、切り取った竹が刺さっており、

間に白い紐が張られ、道を示していました。

貴方は、竹で出来た御猪口のようなものを、

紐で吊るして、その中に、ティッシュを詰め、

火を付けて、灯りにしていました。

何故かよく燃えて、長持ちしました。

きっと周りは暗かったのでしょう。

 

今日の父親らしき人物は、

扉の向こうで怪物に食べられて亡くなりました。

怪物の第一印象は、フリーゲームの「青鬼」。

でもそれは印象を抱いただけで、実際の姿は、

青くもなく、細い身体で、頭がありません。

それは五回追ってきました。

 

四回目で、今日の父親らしき人物は亡くなりました。

貴方は何処までも逃げました。

『今日は戦わないのか』『ナイフを持っていないのか』

と、見ていて思いました。

 

納戸に飛び込み、透明の衣装ケースの中に入り、

上から布団を被せて隠れました。

衣装ケースの中になんか、

いつもの身体の大きさ的に入るわけ無いのに、

全身が入って蓋も出来たので、

きっと、幼稚園の頃くらいの姿だったのかもしれません。

階段を上り下りする音が遠くから聞こえました。

 

三周目になりました。ここで、一周目は四回、

二周目は五回逃げるというルールに気付きました。

父親らしき人物がまた居ました。

 

もうやりたくない、と貴方は抗議しました。

 

貴方は、家族とそっくりな人たちと居ました。

レンガ造りの薄暗い部屋で、プリクラを撮るように、

肩を寄せあって、カメラの前に並んでいます。

 

何度やっても、一番目の弟の顔が映らず、

何か違うものが画面の半分を覆いました。

それは、何かで見た、心霊写真で、左半分に、

逆さまの人が落ちてくるような姿で移ったものの、

白いバージョンでした。

 

貴方は、知らない友人と一緒に居ます。

今日、友人だと思っている人です。

場所は大学のようでした。

大学と思っただけで、実際には知らない場所でした。

林間学校で行ったような、

山奥の綺麗なキャンプ場のような場所でした。

白を基調とした壁に、剥き出しの木の柱があり、

綺麗な建物でした。

講義はグループワークのようなものでしたが、

貴方は突然えずき、口を開くと血がボトボト溢れました。

血と言うより、形は、たっぷり血を吸った蛭で

より赤黒さを増し、比較的赤が強い色でした。

口を開く度に出ます。

貴方は介助役の人々に、肩に毛布をかけられて、

何処かへ連れていかれました。

 

貴方はホテルに居ました。銭湯のように見えました。

そこには七、八人が並んで、身体を洗っていました。

全員女性でした。二人は見知った友人でした。

一人は久しぶりに会った気がしますが、

名前は全く違うもので、貴方は呼んでいました。

湯船に、貴方を含む三人が浸かっています。

『女同士でどうやってヤるんだ?』

と貴方は尋ねていました。

 

今日の貴方は女性でした。

どうやら、ただ触り合うだけでした。

貴方は全くの無表情でした。

一人は、久しぶりに会った気がするだけの、

名前が思い出せない友人で、もう一人は、

無作為に選ばれて来た遊女でした。

次第に後者から男性器が生えてきて、

前者がそれを引きちぎり、湯船を出ました。

歪な形はしていましたが、

不規則に微振動していました。

友人はそれを自分の頭の上に掲げて

『髪にかけるの好きなんだよね』

と言いました。

 

貴方はそれに大変、嫌悪感を抱きました。

やがて、何か透明な液体が二、三滴出たと思えば、

水道を捻ったようにジャバジャバ出ました。

 

1. 繰り返し登場するモチーフ・象徴

モチーフ 解釈
逃走

現実からの回避。

向き合いたくない現実・過去・感情からの離脱衝動。

(御猪口の灯)

希望や自我の維持。暗闇の中での明かり=意識・理性の象徴。

父の死/

怪物

権威・保護者的存在の喪失。恐怖・トラウマ・記憶の侵食者。

周回構造

(ループ)

繰り返されるトラウマや心理的負荷。

抜け出せない課題、未解決の問題。

衣装ケース 非現実的な自己縮小=回帰願望。幼児化・安全圏への退避。
心霊写真 無意識の闇・見たくないものの象徴化。記憶や家族関係の不完全さ。

吐血/

蛭状の血

感情の噴出、痛みの外在化。自己破壊・自己嫌悪の強烈な象徴。

女性化

/性表現

ジェンダーの揺らぎ。自他境界の曖昧さ、

或いはトラウマ的な性への嫌悪・混乱。

遊女

/変化する体

性的支配や不快の象徴。嫌悪感と接触不安。

性的な関係性における自己喪失。


2. 主なテーマ

■循環する恐怖と家族関係の崩壊

 父親が「何度も現れては死ぬ」「再びループに巻き込まれる」存在として描かれ、「抜け出せない家族的関係性」「繰り返される破局の恐怖」が根底にある。「もうやりたくない」と「貴方」が拒否する場面は「無限ループ」から脱出したいという切実な心の叫び。

■身体の変化と性への嫌悪

 「貴方」が女性になり、性行為を観察する側にまわっているが、どこか無関心・無表情で、嫌悪感を明確に抱いている。「触り合うだけ」「生えて引きちぎられる男性器」は、性的接触に対する極端な誇張・歪みを伴う不快さの表出。

■自己縮小と過去への退行

 衣装ケースに入る場面や、透明の存在になる描写は、「安全な幼児期」への回帰願望と、現実の困難への無力感の象徴。

■壊れる言葉/壊れる身体

 「蛭状の血液を吐く」という生理的に不可能な行為は、言葉にならない苦痛を象徴。赤黒く濃密な「血」は、体内に長く留まっていた「毒」「記憶」「痛み」。


3. 心理的変遷と兆し

 この夢の「貴方」は、受け身であり、反撃を放棄している。「ナイフを持っていないのか」と問われる描写にあるように、従来の「戦う者」としての姿勢から一歩引いており、それは 疲弊・あきらめ・被受動性の増大 を示唆する。また、「家族と似ているが違う人々」との距離感や、プリクラに写らない弟の顔などから、家族との心理的断絶や、かつての親密さがもはや存在しないことへの戸惑いも読み取れる。


4. まとめ

  1. 父親との関係性の変質:保護者であるはずの存在が繰り返し「死に」、現れるたびに違う人物のように感じられる。

  2. 自己認識の揺らぎと縮小「透明な衣装ケース」「女性化」など、自己像が流動化し、不安定になっている。

  3. 性・身体への嫌悪感明確な不快感と、他者との境界が壊れることへの恐怖が強く表出している。

2019/9/19(木) PM9:30 歯 

貴方は電車に乗っていました。

窓の外には歯医者しかありませんでした。昼間でした。

席が、ちらほらと空いているくらいの人が居ました。

何か違和感があると思えば、広告がありませんでした。

冬なのかもしれません。

貴方は黒いネックウォーマーと、マスクを付けていました。

いつものカーキ色のジャケットを羽織って、

いつものスキニーを履いていました。

寒いだろうに、足首は出ていました。

足元には雪が所々積もっています。

クーラーが効きすぎている、と貴方は呟いていました。

雪の中には、時々歯が混ざっています。

綺麗な歯でした。黒い鞄をお腹の辺りで抱えていました。

きっと鋏が沢山、いつも通り入っているのでしょう。

 

突然、進行方向と逆の車両の向こうから、

悲鳴が聴こえました。

それよりも、貴方は窓の外が、

森のような景色に変わったことと、

木漏れ日で疎らに車内が照らされたことを、

美しく思っていました。

白く細い十字架のようなものが宙に浮いて、

飛んできました。それに触れると、皆、

歯になってしまいました。

そんなに数なんか無いだろうに、

身体の全ての骨が小さな歯になったようでした。

人間の骨は、確か全て合わせて偶数になるので、

文字通り「半殺し」が出来る、というような内容の、

漫画か何かがあったな、と思い出していました。

 

ふいにゴボゴボと足元から音が聴こえました。

見ると、排水溝がありました。

貴方は、ネックウォーマーを取り外すと、

排水溝の水に浸しました。排水溝は白い川でした。

しっかり絞りながら、運転室に向かって走り出しました。

 

貴方はいつ見ても戦っている気がします。

今日は海の底で、水族館の三六〇度水槽のような通路で、

足元は真っ白な砂でした。砂というよりも砂利なのか、

星の砂と呼ばれる細かい粒でした。

 

とても広くて、横幅二五メートル程、

高さ二〇メートル程、

また両手にナイフを持って走っています。

何かと敵対しているようで、

他の人たちが潜水艦で脱出するまでの間、

時間稼ぎとして戦っています。

 

今日は、空を飛ぶ、細々とした何かが敵です。

ナイフで相手の攻撃を受け流して、

心臓を一突きする戦い方でした。

他の人が無事逃げ切ったかどうか分かりません。

貴方は最初から、そのつもりだったのか分かりませんが、

全ての潜水艦が脱出して、

貴方を迎えに来る人は居ませんでした。

 

貴方も眠ろうとしていました。漫画雑誌を持っています。

好きな漫画が表紙を飾っていて、どうやら展開が、

主人公がヒロインを庇って重傷を負い、敵に誘拐され、

主人公の幼馴染達が助けようとする、という内容でした。

漫画雑誌を『おやつボックス』に突っ込み、

布団に入りに行きました。

『まだ夕方なのに、このまま、また明日の夕方まで、

寝てしまうんだろうな。遂に二四時間睡眠を越える』

と呟いていました。

 

第一部:電車の中の違和感と「歯」

  • 歯科医院しか見えない風景「自己イメージ」「不安」「加齢」「発言」などの象徴。

  • 広告が無い・冬・クーラーが効きすぎる情報の欠如・外部刺激の遮断・自己の感覚と外界とのズレが強調されており、閉塞感や感覚麻痺、或いは解離状態に近い感覚が読み取れる。

  • 雪の中の歯清潔さと死の象徴が同時に描かれており、美しさとグロテスクの混在。埋もれた感情や記憶の断片(骨や歯)に踏み込む描写と考えられる。

  • 十字架に触れて皆が歯になる救済と転化(十字架)によって自己や他者の存在が無機質なものに変質する=個体性の喪失、過去の「傷」「喪失体験」の象徴。


第二部:白い川・戦い・孤独

  • 排水溝に白い水を垂らすネックウォーマー=自己保護、白い川=浄化・消毒、排水溝=感情の排出口

  • ナイフで戦う「貴方」過去の夢と一貫して「貴方」は戦士であり、孤独な時間稼ぎをして他者を守る。誰も迎えに来ない=自己犠牲の感覚と報われなさ。

  • 360度水槽・星の砂・潜水艦幻想的だが閉鎖的な環境は、自己の内面世界や記憶の中の「安全地帯」を表す。そこでも「戦い」は続いており、「潜水艦」は他者の脱出手段=自己だけが取り残される、という感覚が強調される。


第三部:漫画・睡眠・忘却

  • 主人公が負傷し誘拐される漫画自己投影。傷ついた自己が他者に囚われ、他者(幼馴染達)が救おうとする物語は、救済欲求や、自分に手を差し伸べてほしいという無言の願いの可能性。

  • 『おやつボックス』に漫画をしまい、眠る大切な感情や物語を「一時的な満足(おやつ)」とともに片づけ、深い眠り(忘却・回避)に向かうという行動。現実からの離脱と沈静。


総評

  • 「歯」は破壊と美の象徴。自分の価値や言葉が砕けていく不安。

  • 「戦い」は現実と向き合う姿勢。他者のために戦い続ける姿は、強さと同時に深い孤独を物語る。

  • 「誰も迎えに来ない」「24時間睡眠」は、現実世界との断絶と忘却の欲求を示唆。

2019/9/14(土) 神様になった

神様になった 

沈む島から脱出するボート葉あった。

ボートも定員で、これ以上乗ると沈んでしまう。

貴方は夢だと気付いた

 


■ 各要素の象徴的意味

1. 「神様になった」

 圧倒的な主導権、責任、または超越的な視点を象徴。夢の中で「神の視点に立つ」ことは、全体状況を把握し、自我を超えた判断を下す自己の出現を意味する。これは、単なる万能感ではなく「冷静で俯瞰的な自己」の出現であり、精神的な成長やメタ認知の高まりと解釈可能。

2. 「沈む島」

「島」は自己の世界、限られた領域、あるいは一時的な安全圏の象徴。それが「沈む」ということは、自我が依存していた価値観・環境・関係の崩壊を示唆。何かが終わり、取り残される可能性のある不安感。

3. 「三艘のボート」

「脱出手段」=生存本能、精神的救済「三」という数は象徴的に選択肢、均衡、過渡期などを表す。しかし、それらは「すでに定員」であり、「これ以上は無理」=救済の限界や「他者優先」「自分の居場所がない」感覚。

4. 「夢だと気付いた」

 ここでの「明晰夢化」は、極限状況の中での認識の飛躍を表す。現実的な脱出が不可能だと悟ることで、貴方の意識は「これは夢だ」と判断する。これは一種の「精神的逃避ではなく、超越的洞察」であり、夢からの脱出=強制的な目覚め、または夢の世界への統制を意味する。

■ 総括

  • 現実ではどうしようもない状況のなかで、一歩引いて全体を見渡す力を持った。

  • それは「諦め」ではなく「責任」や「洞察」の表れだった。

という内容を象徴的に描いている。「神様になる」とは、逃げるのではなく、全体を見据えた覚悟とも言える。夢の終盤で明晰夢となるのは、「貴方」が「この物語を自分の手で閉じることができる」という内的統制感の表出でもある。

2019/8/10(土) ドロシー 

会いに来てくれた もう一度やりなおそうとしてくれた
最前線で戦うものを馬鹿にした だから。
紫色の瞳をしている ドロシーと呼ばれていた

 

■ 夢の構成(補正後)

【第一場面】

  • かつて仲違いをした人物が「会いに来た」

  • 「もう一度やり直そう」としてくれた

  • しかし「かつて、最前線で戦うもの(=「貴方」)を馬鹿にした」

  • だから「やり直す」ことは本質的に不可能であると夢の中で自覚する

  • それによって「夢だと気づき」、最終的に再び別離した。

【第二場面】

  • 舞台転換。前場面とは無関係。

  • 紫色の瞳を持つ少女が現れる。

  • 彼女は「ドロシー」と呼ばれていた。


■ 第一場面の分析:不信の自覚と夢の自己防衛

主題:「和解の試み」と「真の不可能性の自覚」

この夢では、かつての対立相手(※“あの子”ではない他者)が和解の素振りを見せてくるが、夢の自己(貴方)はそれを冷静に見抜き、拒否するという構造です。

ポイントとなる言葉:「最前線で戦うものを馬鹿にした」

この一文には、あなたの深い屈辱感や痛みの記憶が表現されています。
「戦っていた自分を否定された」という過去の事実は、たとえ相手が謝ったり歩み寄ってきても消えるものではない

→ つまり、“表面的な和解は欺瞞”であり、真の尊厳回復にはならないという心理的態度が貴方の中に定着していることがうかがえます。

「夢だと気づいた」=防衛機制の発動

ここでの「夢だと気づいた」は、単なるルシッド・ドリーム(明晰夢)というよりも、心理的リアリズムの発動です。

  • 相手の態度は「現実的でない」

  • よってこれは夢

  • そしてそのまま「別れた」

これは、自分を守るための明晰な自己判断としての「気づき」であり、
甘い幻想を自ら断ち切る行動として読むことができます。


■ 第二場面の分析:ドロシーという新たな象徴

登場人物:「紫の瞳の少女=ドロシー」

彼女は「第一場面の人物とは無関係」として登場します。
この突然の登場は、夢における象徴の転換/物語軸の刷新を意味します。

名前とイメージ

  • 「ドロシー」は、あなたの夢世界において初登場の名と思われます。

  • 一般的な文化的背景としては『オズの魔法使い』の主人公の名。

    • 異世界に迷い込む者

    • 「帰る場所(現実)」を探し続ける旅人

    • 純粋でまっすぐだが、苦難と喪失を経験する者

「紫の瞳」の意味

  • 紫色は高貴・神秘・痛み・霊性・孤独・知性の象徴。

  • という部位は「内面の反映」「魂の入り口」とされる。

➡ つまり、ドロシーは「霊的・感情的な救済または希望」として出現している可能性がある。


■ 総合的分析

項目 内容
第一場面 実在したが“あの子”ではない人物との再接近の夢。だが、過去の侮辱(最前線で戦う者への否定)が決定的であることに気づき、幻想から醒め、別れを選ぶ。
第二場面 象徴的な少女「ドロシー」の登場。紫の瞳という神秘的な属性を持つ彼女は、自己の新たな可能性や再出発、あるいは癒しの予兆として現れる。
主題 「過去の不信に基づく関係の終焉」と「新たな象徴の芽生え」。破綻の確認を経て、精神は自己再建へと向かおうとする。

■ あなたへの示唆

  • この夢は「和解」や「やり直し」を否定的に描くが、それは決して閉塞や絶望を意味しません。

  • 偽りの和解を拒むことが、真の自己尊重と再生の第一歩であることを示しています。

  • ドロシーの登場は、その後に訪れるかもしれない「新しい信頼関係」や「癒し」の象徴的兆しとして捉えることができます。